FAQ : Frequently Asked Questions

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研究室について質問される(あるいはされそうな)事項について記します。

a. 研究活動について(1) 研究室内

Q a-1 研究室での集まりは頻繁にありますか?

A a-1 原則として,週2〜3回 meeting の時間がありますが,研究室全員が集まるのは月1〜2回程度で,通常は学部生,大学院生,英語コースなどに分かれて行います(便宜上分けていますが,聴講はメンバーの誰でも可能)。これ以外に,学期毎に面談も行います(最近サボり気味…)。

Q a-2 一人ずつ異なるテーマが割り当てられるのですか?

A a-2 大まかにはいくつかのグループに分類できますが,個別には異なるテーマとなります。自主性を尊重したテーマ選定と研究指導を行っています。

Q a-3 研究テーマ選びのコツはありますか?

A a-3 自分の興味を押し通す人と,研究室のテーマで掘り出し物をうまく見つける人,の両方がいます。どちらが正解というのはあまりないと思います。ただ,やはりどうしても(本人の適性も含めて)テーマによる当たり外れがあることは止むを得ないところで,それは意外と個別の実験やシミュレーション手法の特徴が自分に合っているかに依存することがあります。テーマ個別の方法論についてしっかりと見極めてからテーマを選ぶのが良いかも知れません。

Q a-4 英語は必要ですか?

A a-4 道具として必要です。まずは論文等の専門資料を読むことが求められます。次に,論文を書き,さらには国際学会で説明をし,質問を聞き取り,答える,といった順に必要な場面が,特に大学院に進学した人にはほぼ訪れます。また,留学生が多いため,英語でのアドバイスをもらうこともあり,それを糧にする英語力が欲しいところです。ただ,忘れないで欲しいのは,英語がいくら出来ても理工系の基礎学力がないと決して研究は進まないことです。

Q a-5 研究指導上の特徴はありますか?

A a-5 将来の糧となる基礎的な理論を大事にしていることと,自分で考える癖をつけるために最終局面以外ではあえて細かい指示はしないことでしょうか。積極性がないと研究をうまく進められませんが,逆に自分の裁量は大きいです。また,「そんなことも知らないのか?」は禁句にして,分からないこと,知らないことを質問しやすい環境にしています。

Q a-6 研究内容についての特徴はありますか?

A a-6 社会インフラの研究ということで,地球環境問題,エネルギー問題も含め,社会への直接的貢献を実感できることだと思います。また,特に電気鉄道を本格的に取り扱っている日本で数少ない研究室の一つです。

Q a-7 強電系の他の研究室との違いはありますか?

A a-7 大枠で言えば同じ分野ですが,例えば,電気学会での主たる活動部門が違います。他の研究室は「電力・エネルギー部門」(B部門)ですが,本研究室は「産業応用部門」(D部門)です。また,他の研究室で研究している超電導には最も縁が薄い研究室です。

b. 研究活動について(2) 対外活動

Q b-1 学会で発表する機会はありますか?

A b-1 良い成果が出た(あるいはもうすぐ出そう)なら,国内外問わずどんどん発表して下さい。積極的にサポートします。

Q b-2 学外との交流はありますか?

A b-2 他大学の先生や学生さんとの勉強会,共同研究等を行っています。現在,東京大学,早稲田大学,千葉大学,工学院大学,東京電機大学等との定期的交流で,鉄道技術の議論を行っています。また,企業の方との共同研究もあります。テーマによってはそういった場で議論を深めることもできます。色々な専門家のアドバイスを受けることは,良い研究への第一歩です。

Q b-3 学内の他研究室との交流はありますか?

A b-3 テーマを限定した課題では,地球環境研究所のプロジェクトや,途上国に鉄道ネットワークを整備して環境・貧困・教育問題を解決しようとする文理融合の科研費プロジェクトに参画しています。他には,テーマに関わらず,月1回程度,坂本研究室と合同meetingを行っており,電力系統や再生可能エネルギーの理解を深めています。

Q b-4 合宿はありますか?

A b-4 例年9月に行っています。場所は,これまで軽井沢,秦野,河口湖,東伊豆,仙台などで行いました。各自,夏休みの課題を発表したり,レクリエーションを行ったりしています。2023年には見学を取り入れた合宿も行いました。ここ数年は坂本研究室と合同開催しています。
また,研究テーマによっては,同様の研究をしている他大学(前述)の学生さんと合同で勉強合宿を行ったりもしています。

研究室での生活について

Q c-1 研究室に配属されたら,どの程度研究室に来ればいいですか?

A c-1 コロナ禍でリモート環境が整ってきたうえ,多くの場合自宅でのシミュレーションも可能なので,大学には毎日来なくてもある程度研究は進められます。しかし,研究室に来ないと見られない紙の資料があったり,また,対面で話すことで得られる気付きもあったりするので,なるべく研究室に来る癖は付けておいて下さい。なお,本研究室では,長時間の実験等を要する研究はテーマないので,平時からコツコツやっていれば,徹夜や休日出勤は不要です。

Q c-2 研究しながらアルバイトはできますか?

A c-2 経済的な事情もあると思うので,禁止はしていません。しかし,研究に支障のないよう十分時間を制限するとともに,研究活動にアルバイトのスケジュールを合わせられないようであれば,時間に自由のきくアルバイトに変えるようにして下さい。また,奨学金の活用も考慮すべきでしょう。

Q c-3 研究室に泊まれますか?

A c-3 研究目的以外の泊まりは厳禁です。研究目的であっても,特別に許可が必要です。泊まりの動機は,昼夜逆転の生活によることが多いです。まずは生活を見直しましょう。上でも書いたように,実験装置の関係で泊まりが必要なことも特にありません。

Q c-4 メンバーに外国人は多いですか?

A c-4 最近は,他の研究室に比べると明らかに多く,日本人と留学生は半々程度になっています。外国人留学生(英語コース含む)に加え,外国人教員・研究者が短期で研究室に滞在することもしばしばあります。実質駅前留学状態であり,あらゆる国の非ネイティブな英語話者との会話ができるので,実践的な英語力を磨くことができます。

Q c-5 メンバーに女性はいますか?

A c-5 電気系は女性が非常に少ないですが,ここ数年は,日本人と留学生を含めて複数名在籍している状況が続いています。

Q c-6 研究室の連絡手段はどのようにしていますか?

A c-6 Slackを使用しています。また,meeting等の予定表は Google Calendar や Google Spreadsheet を使用しています。ファイル等の共有はMEGAというオンラインストレージを利用しています。

d. 将来の進路について

Q d-1 就職と進学,どちらがいいですか?

A d-1 研究室の運営上,毎学年2〜3人は進学して欲しいところです。しかし,特に強く強制はしていません。進学は,やはり自分の専門性を深めたいと考える人にしてもらいたいと思います。就職活動の先延ばしとは考えない方が良いでしょう。

Q d-2 この研究室に入ると,就職は有利になりますか?

A d-2 学部についてはあまり関係ないと思います。大学院での就活については,余計なことを考えず,一生懸命研究しましょう。それが効果的です。研究に真面目に取り組んだことは,強い武器となるはずです。

Q d-3 就職の教授推薦はありますか?

A d-3 ほとんどないですが,全くない訳ではありません。しかし,そのようなケースは高度な専門性を要求されるのが常であり,簡単ではありません。なお,研究室内では就職情報の共有をSlackで行っています。

Q d-4 就職活動(院試)に集中できますか?

A d-4 自分の将来を決める大事な活動であることは理解し,妨げるようなことはしません。しかし,勉強・研究が学生の本業です。研究室では,就職活動等に対するあからさまな配慮はしていません。就職活動が研究免除の合理的な理由にはらないことは理解して下さい。

Q d-5 専門は将来どう生かせますか?

A d-5 修士課程(博士前期課程)までは,研究内容というよりも,研究のプロセス自体を身につけるのがより重要だと思います。それは,研究テーマが何であれ,将来きっと役立ちます。もちろん,研究内容やそれに関連した知識を生かせるケースもありますが,まずは研究を一生懸命行うことが重要です。

Q d-6 博士後期課程まで行こうか迷っていますが…?

A d-6 博士後期課程に行く場合,研究者としての実力,費用,修了後の就職などで心配があることと思います。まずは早い段階でご相談下さい。様々な選択肢を含めれば,学位取得後の就職も決して厳しくはないと思います。最近は,女性研究者の育成にどこも力を入れていることもあり,女性に特にお勧めです。

e. 配属について

Q e-1 成績が良くないと入れないのですか?

A e-1 年によって傾向が違うのと,配属希望データはクラス担任だけが知っているため,全く分かりませんが,ごく一部の例外の年を除いてそんなに心配することはないと思います。

Q e-2 進学と就職のどちらが配属に有利ですか?

A e-2 配属は成績順に機械的に振り分けられるため,どちらが有利とかは全くありません。研究室の運営上,進学する人が居てくれないと困りますが,多すぎても大変です。つまり,両方が混ざっているのがベストです。

Q e-3 配属人数は何人ですか?

A e-3 希望状況及び全体の人数にもよるため,最終的には配属されないと分かりません。最近は入学者数をきっちりと管理しているため,2〜4人の範囲に安定して収まるものと思われます。

Q e-4 電気・電子工学コースでないと配属できませんか?

A e-4 コースは関係なく希望を出せますし,入ってからも機械や物理,あるいは他学科の学生でも可能な(あまり電気っぽくない)テーマも多少あります。実際機械工学コースや情報理工学科からの配属を受け入れた実績があります。

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